節税

2013年11月13日 水曜日

経営セーフティ共済の活用

経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済制度)は、取引先が倒産し、売掛債権等が回収困難になった場合に、借入を受けることができる共済制度です。
ただし、単純に節税対策として活用されるケースが多いです。



1.掛金の節税効果
掛金は毎月5千円~20万円の範囲(5千円単位)で自由に設定でき、掛金総額が800万円になるまで積み立てることができます。
また、掛金は1年分を前納することもできます。
納付した掛金は、税法上損金(法人)または必要経費(個人事業者)に算入できます。



2.解約手当金について
任意に解約することによって、解約手当金を受け取ることができます。
受け取った解約手当金は、税法上益金(法人)または収入(個人事業者)になります。
そのため、課税の繰り延べ(税金の後払い)効果があります。
儲かっているときに掛金を納付して節税し、業績が苦しい時に解約して、資金繰りに回すことができます。

掛金納付月数 1か月~
11か月
12か月~
23か月
24か月~
29か月
30か月~
35か月
 36か月~
39か月
40か月~
解約返戻率 0% 80% 85% 90% 95% 100%



3.借入について
・取引先が倒産し、売掛債権等が回収困難になった場合に、で借入を受けることができます。
・無担保・無保証人
・無利子ですが、借入金の1/10相当額が積み立てられた掛金総額から取り崩されます。
・借入金額は、「回収困難となった売掛債権等の金額」と「掛金総額の10倍相当額(最高8,000万円)」のいずれか少ない金額
・返済期間は借入金額に応じて5年~7年



4.その他のメリット
・国が全額出資している(独)中小企業基盤整備機構が運営しているため、比較的安心・確実な共済制度です。
・上記3以外のケースでも、解約手当金の範囲内で借入を受けられます(無担保・無保証人)。



5.注意点
資本金等の額または従業員数が一定以下の個人事業主・会社(引き続き1年以上事業を行っている方)でないと加入できません。
その他の細かい点は、(独)中小企業基盤整備機構のホームページ等でご確認ください。



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投稿者 税理士法人サクセス・サポート